よくあるご質問
長所
・メガネに比べ視野が広い。(メガネ120°、コンタクト200°)
・特に近視が強い場合、メガネに比べ良い視力を得ることが出来ます。
・雨や雪、湯気などでくもることがありません。
・物が小さく見えたり、ずれて見えたりしません。
短所
・風の強い日、ほこり等が目に入ると痛みを感じます。
・メガネに比べ、つけたりはずしたり、又は、管理が少し面倒です。
・装用時間に制限があり、正しい使い方をしないと目のトラブルを起こす恐れがあります。
コンタクトレンズには大きく分けるとソフトレンズ・ハードレンズがあります。
ソフトレンズ | ハードレンズ | |
耐用年数 | 1年から1年半くらい | 平均で約3年くらい |
装用感 | ほとんど異物感なし | つよい異物感 |
お手入れ | 簡単(水道水が使えない) | かなり簡単 |
スポーツ | 向いています | スポーツの種類によっては厳しい |
大まかに言って以上のような違いがあります。最近は使い捨てレンズ(すべてソフトレンズ)を
使用する方が急激に増加しています。
ハード、ソフトともに合成樹脂(プラスチック)で出来ています。
ソフトレンズは分子の構造が粗く、水分を含む性質があるため、水に漬けるとやわらかくなります。
いずれも、目に対しての安全性については十分な試験のうえ製造されています。
角膜表面の薄い涙の層とレンズの間に表面張力が働くためで、自然の状態でレンズが落ちるということはありません。
コンタクトレンズは度が強くても網膜像が自然の状態に近い(メガネは度が強くなると物が小さく見えます)ため、強度近視や左右の度数が著しく違う方などには最適です。
ハードレンズを装用して感じる異物感には、上眼瞼がレンズの端の部分に触って感じるものと、 レンズが角膜を圧迫して感じるものとがあります。ソフトレンズはサイズが大きいため、レンズの端の部分が完全に上眼瞼の中に入ってしまい、上眼瞼が端の部分に触るようなことがありません。
また、ソフトレンズは水分を吸って柔らかくなっているため、角膜に無理な力が働かず、角膜に対してもほとんど圧迫感がありません。ですから、ソフトを装用した場合の異物感はハードに比べて少なく慣れも早いのです。
終日装用とは、一般的には朝レンズを装用して、夜寝る前にはずして使用することです。
連続装用とは、眼科医の指導の下で夜寝る時もレンズをはずさずに最長一週間まで連続して使用することです。
ただし、装用可能な時間や体質にはかなり個人差があり、連続装用できない場合があります。
コンタクトを使用すれば、近視が進まないとは言い切れません。
近視の進行には、遺伝、環境、年齢、仕事の内容、生活スタイルなど多くの要素が関わっていますので、その防止策は様々な面から総合的に考える必要があると思われます。
一般的にアレルギーの方はコンタクトが汚れやすくなり、トラブルが多くなりがちです。
基本的にはハードレンズが向いています。ただし、ケアがしっかりできる方であれば、最近は使い捨てのレンズもありますのでソフトレンズでも使用できる方も多いです。ただ、アレルギーの状態には個人差が大きいので気になる点は眼科医に相談しましょう。
ソフトレンズであればほとんどのスポーツが可能です。
ハードレンズでもラグビー、サッカーなどの過激なスポーツ以外は可能です。
いいえ、そういうことはございません。
ソフトレンズでもお手入れと装用時間をきちんと守っていただいて、定期的に検査を受けていただければ、問題ありません。手入れが不安な方には使い捨てレンズがお勧めです。
完全に慣れてしまえば、通常12時間〜16時間ぐらい使用できます。しかし、個人差も大きく、自分が楽に使用できる時間を守ることが大切です。また、レンズの種類によっても異なります。
個人差もありますが、全く初めての方で検査と取り扱いの説明もあわせますと約1時間かかります。
個人差がありますが、一般的には以下のようです。
ハードレンズ:1〜2週間
ソフトレンズ:3〜4日前後
使い捨てレンズには大きく分けると1日用、1週間用、2週間用、1ケ月用の4種類があります。 またそれぞれに以下のような種類があります。
1日用・・・通常レンズ、カラーレンズ、乱視矯正用レンズ
1週間用・・通常レンズ
2週間用・・通常レンズ、カラーレンズ、乱視矯正用レンズ
1ヶ月用・・通常レンズ
ソフトレンズの場合は材質そのものがやわらかい素材ですので、目の中で割れるような事はなく、むしろ目を守るように保護的に働く場合があります。それにたいして、ハードレンズは、ぶつかった場合に、レンズが割れたり、はずれて紛失してしまうことがあります。
湯気でくもることがないメリットをいかして入浴の際装用される場合でも、洗髪・洗顔など目に直接水がかかるなどして レンズを紛失することがありますので、十分注意が必要です。
レンズを装用したまま寝ると、目に過度の負担がかかり、トラブルの原因となります。
夜寝る時や仮眠する時は必ずレンズをはずしてください。ただし、連続装用タイプのレンズの場合は、医師の指示に従って連続装用をすることが可能です。
もちろんソフトの場合も目にごみが入れば痛みます。しかし、ソフトは涙を吸って柔らかくなっているため、角膜径状に沿ってぴったりフィットしますので、角膜とレンズのすき間が極めて狭く、またレンズのサイズが大きいため、ごみなどが入りにくくなっています。
ソフトレンズは黒目全体をカバーしていますから、はずす時に黒目には直接触れません。
正しいはずし方さえマスターすれば目を痛めるようなことはありません。
乾燥した場所では、レンズ表面も乾燥しやすくレンズの光学機能が低下し、物の見え方が不安定(ボケ、カスミ)になりやすいです。そういった場合、まばたきを意識的に多くしたり、市販の人口涙液を点眼するのが効果的です。それでも、解消しない場合は医師に相談して指示を受けてください。
強い乱視は、そのほとんどが角膜のひずみによって起こる角膜乱視です。ソフトレンズはやわらかいために角膜径状に沿ってぴったりフィットするので、強い乱視ではレンズの外面にある程度のひずみが現れ、乱視が残ってしまいます。そのため少し前までは乱視がある程度強くなるとソフトでは難しいと言われていました。しかし、今はレンズの高性能化と製造範囲の拡大によって、かなりの乱視の矯正がソフトレンズで可能となっています。今まで乱視が強いけどハードレンズが使用できなかった方などは特に、一度ご相談ください。
まず、ほとんどの場合は使用不可能となります。
ご来店いただき洗浄すれば使える場合もありますので、一度レンズチェックにお立ち寄りください。
近視というのは目の表面(角膜)から入った光が、目の底(網膜)に焦点を結ばずに手前に結像する状態のことで、度数によって見える距離は異りますが、必ずはっきり見える距離があります。
遠視というのは近視とは反対で網膜よりずっと奥のほうでピントが合う状態のことです。軽い遠視の方で視力がしっかり出る方も多いですが、基本的には近い距離も遠い距離もはっきり見るためには目のピントを合わせる力が必要な状態のことです。どの距離を見るにも目の力を使っているため、非常に目が疲れやすくなります。
乱視とは、角膜から入ってきた光が角膜のゆがみのために複数の場所でピントがあってしまう状態で物がダブって見えます。近視と乱視の近視性乱視、遠視と乱視の遠視性乱視などがあります。
老視(老眼)とは、遠くが見えるように視力を矯正した状態で、手元〈30−40センチ)の距離の文字などが見えない状態のことです。よくメガネをはずすと手元が見えるのでまだ老眼ではない等といわれることがありますが、メガネをはずさないと見えない時点で老視の状態は始まっています。遠くから視点を近くに移した時にピントが合うのに時間がかかる、手元の照度を上げないと見えにくいなどの自覚症状があらわれたらご相談ください。
年齢的に40歳過ぎであれば老視の症状であることが考えられます。老視の状態が出てきても今は、遠近両用のコンタクトレンズも開発されています。また、遠近でなくても度数の調整によってカバーできる場合も多いです。また、年齢的に40歳未満の方であれば、レンズの過矯正や過矯正でなくても、今の度数がご使用の環境には合っていない事などが考えられます。どちらの場合も一度ご相談ください。
コンタクト上からさせる目薬の条件としては、血管収縮剤の入っていないもの、あと防腐剤の入っていないものがあげられます。血管収縮剤とは成分の表記のところに塩酸ナファゾリンとか塩酸テトラヒドリンなどと書かれているものです。血管収縮剤はシロメの血管を無理やり縮めるため、目への酸素の供給量が減り、コンタクトを装用している目は酸素不足となります。また、目薬の効果が切れた時には、リバウンドで充血がかえってひどくなり、いつも充血した目になります。ドライアイの症状も悪化させるので、コンタクト装用していない時も使用しないほうがいいでしょう。防腐剤とは主に塩化ベンゼルコニウムでコンタクトに吸着して角膜に障害を起こすことが知られています。市販の目薬で言えば疲れ目用の目薬などに含まれています。最近の涙型の目薬の中には防腐剤に塩化ベンゼルコニウム以外の毒性のないものが使われているものもあります。以上で何か分からない点があれば購入時に薬局の薬剤師さんにたずねましょう。
洗眼液を使用して、アレルギー性結膜炎やドライアイ症状を悪化させる方が増えているというデータもあります。 また、防腐剤として、塩化ベンゼルコニウムが目薬の5倍ー10倍ぐらい添加されているので当店ではお勧めはいたしておりません。
ハード装用による充血は一番よく言われる問題でなかなか解決しづらい問題でもあります。ハードレンズはそれ自体に水分を含まず、角膜の水平方向のシロメの乾燥しやすい部分とレンズが接触するため、横方向の充血が出やすくなります。目とレンズの間の水分を切らさないように人工涙液を頻回に点眼したり、まばたきの回数を意識的に増やすなどの方法が一般的です。
含水率とは水分を含んだ状態でのレンズの重量に対する水分の重量の割合のことです。従来は含水率が 高いほど酸素を通す量が多いといわれていました。しかし、最近のレンズは少し厚みがあって高含水のものか、レンズを薄く作って低含水のレンズというのが性能を上げる方法として挙げられます。
また、高含水のものは目になじみやすく、酸素をたくさん通すかわりに汚れが付着しやすいなどの欠点もあります。
以前はソフトレンズには煮沸消毒が必要とされていたのでハードと比較すると熱を加える機械などが必要で大変でしたが、今は熱を加えないMPS(マルチパーパスソリューション)と呼ばれるコールド消毒が主流となり、ケアもそれほど大変ではなくなりました。ハードとの違いは水道水で洗えないことと使い捨てでないタイプだと1週間に一度たん白除去が必要ということです。